2023/12/02
自然との触れ合いっておもしろいね
こんにちは。
おうちえん城西の可児です。
あっという間に時は過ぎ、
一年の最後の月を
迎えようとしています。
寒さも少しずつ厳しくなり、
舞い散る枯れ葉や冷たい風に、
本格的な冬の訪れを
感じる頃となりました。
そんな中でも、
元気に戸外で遊び回る
子どもたちの姿に、
たくましさを感じる毎日です。
公園の落ち葉も赤や黄、
オレンジへと色を変え、
落ち葉の上をサクサクという音を
鳴らしながら楽しそうに
自然探索する姿や、
枯れ葉が風に舞い、
雨のように降り注ぐ様子に、
「わあー」と驚きの表情を見せながらも、
手を伸ばして“つかまえよう”とする
子どもたちがとてもかわいく、
自然との触れ合いを一段と楽しめる
この時期の散歩を喜んでいます。
ある日、公園にある切り株を
3、4人で丸く囲み、
みんなで何かを必死に
取り出そうとする姿があり、
近くへそっと近づき、のぞいてみると、
真ん中に開いた穴の中に
どんぐりがたくさん入っていました。
子どもたちは自然の中から
宝物を見つける天才ですね。
ひとつ取れる度に
「あった!」と
嬉しそうに見せてくれて、
そのどんぐりをどんどんと
切り株の上に並べては、
コロコロと転がる様子を観察したり、
友だちと見せ合うなんてやり取りも…。
また、こんな時期まで
綺麗な形を残したまま落ちていた
蝉の抜け殻を発見する日もありました。
何だろう?と興味を持って
近くに見に来るものの、
いざ「蝉の抜け殻だよ」と
近くで見せてあげようとすると、
怖くて後ずさりする子もいれば、
じーっと見つめて観察している子もいて、
様々な反応が見られました。
怖がっている子に
「小枝でツンってしてみる?」
と誘ってみると、
“それならできるかも”
と勇気が出た様子で、
何度かツンツンと触ることができ、
「すごいね、触れたね」と話すと、
“できたよ”といった表情で
うれしそうでした。
ちょっとしたきっかけを
つくってあげることで、
子どもの興味をうれしい体験へと
つなげることができて、
私たち保育者もうれしく思いました。
そして、
自然との触れ合いと言えば、
城西では少し前から
公園で見つけたバッタや
だんご虫の赤ちゃんを
虫かごに入れて持ち帰り、
子どもたちと一緒に
生き物の生態と成長の観察、
お世話をしています。
ただ、その日限りの発見と
触れ合いを楽しむだけでなく、
子どもたちの「つれてかえりたい」
という声から始まったお世話生活。
はじめはバッタやだんご虫が
どんな物を食べ、
どんな環境なら過ごしやすいのかわからず、
「みんながたべてるパンはたべるのかな?」
という疑問から、
食べたかどうか?見てすぐわかるように、
ひとつポンと入れて一日置いてみると、
少し食べた形跡があり、
びっくりでした。
だんだんと調べるうちに、
「バッタさんが食べるのは、
葉っぱがいいみたいだよ」
「だんご虫さんはまつぼっくりや
落ち葉があると住みやすいみたい」
などとわかり、
子どもたちと散歩に出かけては
「これがいいんじゃない?」と、
一生懸命虫たちのことを考え探し、
虫かごに入れて、
また観察の繰り返しです。
そのうちに、登園してすぐ
「バッタみたい!」
と言う子が出てきたり、
観察する中で少し動かず
じっとしている様子が見られると、
「だいじょうぶかな?げんきかな?」
と心配している子もいたりして、
虫たちの観察を通して、
様々な心の成長が見えたり、
保育者や友だちとの言葉のやり取りを
楽しむ時間にもなっており、
毎日の日課になっていきました。
しかし、先日、
一番はじめに捕まえてきたバッタが、
とうとう亡くなってしまい、
子どもたちと発見した公園に
埋めに行きました。
「バッタさん、ありがとうだね。
また会おうね」と話しながら
保育者が手を合わせると、
それを見て真似して
手を合わせる子もいたりして、
お世話を通して生き物を思いやる
優しい心が育っていたのだなと
感じることができました。
今後も、残っただんご虫の
赤ちゃんたちの成長を
見守って行くとともに、
また新たな出会いと
子どもたちの興味や関心を大切にして、
いろいろな経験や育ちを
援助していきたいです。